
いまから30年以上前、人類初の月面着陸を成功させたアポロ計画。月へ向かった小さな宇宙船は、月の神秘を次々と解明し、惑星科学に大きな変革をもたらしました。 『もういちど月へ』は、宇宙飛行士たちが見た驚異の世界をNASAの記録写真で振り返りながら、月への挑戦とアポロ計画の科学的遺産に迫ります。さらに、未だに答えが出ていない月の起源の謎、そしてその解明を目指して打ち上げの準備が進む日本の月探査計画を探っていきます。
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 1961年4月12日、ガガーリンを乗せたソ連の宇宙船「ヴォストーク1号」は宇宙へ向けて旅立ち、人類初の有人宇宙飛行に成功した。当時、ソ連と冷戦関係にあったアメリカは、傷つけられた政治的な威信を回復するため、月という途方もない目標をかかげるしかなかった。
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 世界の人々の記憶に残り、いまも語り継がれる“アポロ計画”とは、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号かもしれない。だがNASAは、月面の6つの地点に宇宙船を降ろしていた。そして、科学者を本当に歓喜させたのは、アポロ15号以降の3回のミッションだった。
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 月はなぜそこにあるのか。月の起源の謎は、科学者の頭を悩ませ続けた厄介な問題である。ある科学者は、あまりにも不可解なその存在にさじを投げ、こう言った。「月をもっとも合理的に説明するには、月は存在しないと考えることだ」
ルナーA計画は中止されました。詳しくは、JAXAのページをご参照下さい。
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ジョン・ヤング飛行士 (アポロ16号船長)
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「月のことを理解しているつもりでも、実際に行ってみると、いかに我々が月を知らないかを思い知らされます。月は驚くべきところです」
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的川泰宣博士 (宇宙科学研究所教授)
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「ケネディ大統領が、1960年代のうちにアメリカ人を月に着陸させて帰還させるということを発表した時、アメリカ人はまだ20分も宇宙に行ってなかったんです」
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ゲイリー・ロフグレン博士 (NASAジョンソン宇宙センター地質学者)
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「月には、太陽系が誕生した頃の情報がたくさん残っています。月を知るということは、単に月の歴史だけでなく、太陽系全体を知ることになるのです」
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井田 茂博士 (東京工業大学助教授)
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「巨大衝突説では、大きな惑星が原始の地球にぶつかって、破片がばらまかれて、そこから破片がだんだん集まって月ができていくといわれています」
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水谷 仁博士 (宇宙科学研究所教授)
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「なぜサイエンティストが今、月に注目しているかというと、いろんな惑星を調べた結果、月はやっぱり基本的な惑星のひとつであり、月が理解できないと他の惑星も理解できないと考えられるようになってきたからです」
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